「転院が決まりましたので、移動の手段を手配してください」。
病院からそう案内されて、初めて転院や転院搬送という言葉を知る方が多くいます。
この記事では、転院とは何か、転院が決まるまでの流れ、移動手段の選び方と費用の考え方を、搬送の現場からわかりやすく解説します。
転院とは
転院とは、いま入院している病院から別の病院へ移り、治療や療養を続けることです。
そのときの病院から病院への移動を、転院搬送といいます。
転院には、たとえば次のような理由があります。
- 急性期の治療が終わり、リハビリのための病院へ移る
- 自宅の近くの病院で治療を続けることになった
- より専門的な治療のできる病院へ移る
- 長期の療養に向いた病院へ移る
転院が決まるまでの流れ
一般的な流れは次のとおりです。
細かな進め方は病院によって異なりますので、病院の案内に従ってください。
- 主治医から転院についての説明や相談がある
- 病院の相談窓口(地域連携室・医療相談室など)の担当者と、転院先の候補を相談する
- 転院先の病院が受け入れを検討する(面談がある場合もあります)
- 紹介状(診療情報提供書)などの書類を病院が用意する
- 転院の日時が決まり、移動手段を手配する
- 当日、転院先の病院へ移動する
移動手段の手配は、ご家族が行う場合と、病院の担当者が行う場合があります。
当社には、ご家族からも病院の担当者からもご依頼いただけます。
転院の移動手段の選び方
移動手段は、ご本人の体の状態で選びます。
- ご家族の車・タクシー:座った姿勢で過ごせて、医療機器を使っていない方
- 介護タクシー:車いすで移動でき、医療的な見守りまでは必要のない方
- 民間救急:寝たままの移動が必要な方、酸素などの医療機器を使用中の方、移動中の状態の見守りが必要な方
- 病院の救急車:病院が自院の車両を用意する場合
119番の救急車は、緊急の傷病者のためのものです。
容体が安定している方の転院では、救急車ではなく民間救急などの利用が案内される場合があります。
どこに頼めばよいか迷うときは、緊急性のない転院搬送は、どこに頼めばいいですか?で選び方を整理しています。
介護タクシーとの違いは民間救急と介護タクシーの違いをご覧ください。
転院の費用の考え方
民間救急や介護タクシーは有料のサービスです。
民間救急の利用料金は、原則として健康保険の対象外です。
ただし、医療機関の判断で搬送費用を病院側が負担する場合もありますので、まずは主治医や相談窓口の担当者にご確認ください。
当社の料金は、搬送にかかった時間で決まる搬送料金と、同乗する乗務員などの介助料金の2本立てです。
病院から病院への搬送の計算例を含め、金額はすべてご利用料金のページで公開しています。
事前のお見積もりもお出ししています。
当日に向けて確認しておきたいこと
- 病院から渡される書類(紹介状など)や画像データ
- お薬とお薬手帳
- 保険証など、転院先で必要なもの
- ご家族が同乗するかどうか
持ち物は病院ごとに異なりますので、入院中の病院と転院先の病院の案内をご確認ください。
民間救急の転院搬送でできること
当社の転院搬送では、ストレッチャーまたは車いすのまま移動できます。
救急救命士・看護師・救急隊出身者のいずれかが必ず乗務し、移動中の様子を見守ります。
車両から電源の供給ができるため、電源の確保が必要な場合の搬送や長距離の搬送にも対応しています。
依頼の流れ
- 電話(0800-100-1228・24時間受付)またはLINEでご相談ください。
- 搬送の内容とご要望をお伺いし、搬送の可否・待ち時間の目安・概算のお見積もりをご案内します。
- 日時が決まりましたら、当日は要請場所へお伺いします。
ご本人やご家族だけでなく、病院の地域連携室や介護施設の方からのご依頼も受け付けています。
よくあるご質問
転院の日が決まる前でも相談できますか
はい。
転院先や日程が決まる前の段階でも、移動の方法や費用の目安についてご相談いただけます。
家族は一緒に乗れますか
ご同乗いただけます。
人数は車両やお体の状態によって変わりますので、ご相談ください。
遠くの病院への転院もできますか
長距離の搬送にも対応しています。
移動時間に応じた料金となりますので、事前にお見積もりをご確認ください。
まとめ
転院は、病院と相談しながら転院先と日程を決め、ご本人の体の状態に合った移動手段を選ぶことが大切です。
判断に迷うときは、搬送のプロにご相談ください。
民間救急そのものについては民間救急とは?で詳しく解説しています。
