AEDとはどんな装置?
AEDは「自動体外式除細動器」の略です。
難しい名前ですが、一言で言えば「心臓のリズムが乱れたとき、電気ショックで正常に戻す機械」です。
心臓が突然止まる原因の多くは、心室細動という状態です。
心室細動とは、心臓が細かく震えてうまく血液を送れなくなることです。
この状態が続くと、数分以内に脳へ取り返しのつかないダメージが生じます。
AEDはその「乱れた電気信号」を整えるために使います。
AEDはどこにある?
AEDは駅・空港・ショッピングモール・学校・スポーツ施設など、多くの公共施設に設置されています。
緑や赤の目立つケースに入っており、壁の高い位置に取り付けられているのをよく見かけます。
日頃から、職場や自宅近くのAED設置場所を確認しておくことをおすすめいたします。
まず何をすべきか——AEDを使う前の手順
AEDが届くまでの間に、やるべきことがあります。
落ち着いて次の順番で動きましょう。
- 周囲の安全を確認する(倒れている場所が危険でないか確かめる)
- 意識を確認する(肩を軽く叩いて「大丈夫ですか?」と呼びかける)
- 助けを呼ぶ(「誰か来てください!119番を呼んでください!AEDを持ってきてください!」と大声で叫ぶ)
- 呼吸を確認する(胸の動きを10秒以内で見る)
- 呼吸がなければすぐに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を始める
胸骨圧迫のポイント
AEDが届くまでの間も、胸骨圧迫を止めないことがとても重要です。
「強く・速く・絶え間なく」が基本です。
- 胸の真ん中(胸骨の下半分)に両手の付け根を重ねて置く
- 1分間に100〜120回のテンポで押す(「アンパンマンのマーチ」のリズムが目安です)
- 胸が約5cm沈むくらいの強さで押す
- 押したあとは力を抜き、胸が元の高さに戻るのを待つ
交代できる人がいれば、疲れる前に2分ごとに交代すると効果的です。
AEDが届いたら——使い方の手順
AEDは音声でガイドしてくれますので、指示に従って動けば大丈夫です。
難しく考えず、まず電源を入れることから始めましょう。
- 電源を入れる(ボタンを押すか、ふたを開けると自動起動するタイプもあります)
- パッドを貼る(パッドのイラスト通りに、右の鎖骨の下と左の脇腹に貼ります)
- 解析する(「離れてください」の音声に従い、全員が体に触れないようにします)
- ショックボタンを押す(AEDが必要と判断した場合のみボタンが光ります)
- 胸骨圧迫を再開する(ショック後すぐに再開し、救急車が来るまで続けます)
電気ショックが不要と判断された場合は、AEDは作動しません。
「AEDが動かない=使い方が間違っている」ではなく、「その時点でショックが不要だった」ということです。
「使って大丈夫?」という不安について
「間違えて使ったらどうしよう」と感じる方は少なくありません。
AEDは心臓が正常に動いている人に使っても、電気ショックは流れない仕組みになっています。
また、善意による救命行為については法的な保護の仕組みがあります(詳しくは最新の公的資料をご確認ください)。
心停止が疑われるときは、ためらわずにAEDを使うことが大切です。
まとめ
心停止が起きた場合、救急車が到着するまでの数分間に何ができるかが、命を左右することがあります。
AEDの場所を知り、使い方を頭に入れておくだけで、いざというときの行動が大きく変わります。
胸骨圧迫を続けながらAEDを使う——この2つが、そのときそばにいる人にできる最大の救命措置です。
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